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読みを言葉に

図書館へ通い続ける語彙力無子の日記

WILLは人間味のある作品

小説 本多孝好


「WILL」
著者:本多孝好



私は本多孝好作品の最後の締め方が好きだ。
中身を読む前から既に「最後が幸せなはず」と考えて読んでしまう。
勿論、期待は裏切られなかった。

~あらすじ~
今回の主人公は商店街の片隅にある葬儀屋の女店主である森野。
父親が経営していた葬儀屋を父なき後、そのまま引き継いでいる。
メインは商店街の人たちと、その商店街にある文具屋の息子の神田(アメリカ在住)、そして葬儀店のスタッフ達。
森野は「死者を眠らせるのが役目」だと思っている為、昔葬儀をあげた遺族の依頼を引き受け探偵の様に解決に導いていく。(主人の生まれ変わりを名乗る少年や葬儀のやり直しを要求する女等)


私は今回「WILL」から読んでしまったのだけれども、これ続編なんです。
本当は「MOMENT」から読むのが時系列的にはわかりやすいと思う。でも、WILLから読んだ私でも、全然楽しく読めたので、WILLだけ読むのもありだと思う。
MOMENT→メインは神田で、WILLから7年前の話。
ちなみに「MEMORY」という続編も出ております。こちらは高校生時代の話と大人になってからどちらも混ぜ混ぜなので、両方読んだ後の方が分かり易いかも。

今回は渡米してしまった神田との淡い恋の模様が国際電話を通じて伝わるシーンが多めだった。7年前のMOMENTでは描かれていない世界!大人になったのかしら。

森野は凄く口も悪くてキツめな部分が多いのだけれども、両親が学生の時に亡くなって、その後一人で生きてきて、尚且つ葬儀店を継ぐなんて考え付かないよね。
きっと神田はそういう森野の部分にも共感しているのでしょう。
そしてその様子をずっと見守り続ける葬儀店のスタッフもまたいい味を出している(笑

後、ずっと森野は何故「森野」としか名前が出てこないのだろう?というのが疑問だった。でもその謎は最後の神田の一言で払拭されるのです・・・!!

素敵な方たちが多い作品です。
是非三部作で読んでみて下さい。

 

MOMENT (集英社文庫)

MOMENT (集英社文庫)

 

 

 

MEMORY (集英社文庫)

MEMORY (集英社文庫)

 

 

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