九番目の雲で日々の生活を大切に生きようと思えた
「九番目の雲」
著者:山岡ヒロアキ
今回はアットホーム要素のあるストーリーです。
~あらすじ~
とある機械製造メーカーに営業として勤める吾郎。そして8歳になる息子と妻。
いつもの様に適当に日々を過ごしていた吾郎の会社には一種のパワハラが横行していた。そしてその被害者である同僚の大江が失踪してしまう。
大江の失踪の理由は横領が原因だと噂されていたが、実際は全く別の理由で、真実を知った吾郎は動き出す。そして同時に私生活の方にも荒波が・・・・。
結構考えさせられましたね。
きっとどこにでもあるのではないだろうかという家族の形でした。
一人暮らしをする吾郎の母。年齢が年齢だからと同居も考えるが、それを母は「この位の距離があるから上手くやっていけるのだ」と、拒否される。
そして気付くと進行していた認知症。それに罪悪感を感じている吾郎たち。
子供ながらに変化に気が付く息子。
ちなみに九番目の雲は入道雲の事を指しているらしいです。
これは最後、このストーリーを締めくくる重要な役を果たしております。
当たり前の日常が変わる事だってあるんだよなあ。
いつまでも家族が元気な訳じゃないものね、大切にしなきゃ。